2007年09月30日

2007年8月4日 B-SHOT PICTURES「怪奇劇場3」 

今夏期待の上映会、B-SHOT PICTURES「怪奇劇場3」に行って来ました。自主映画では名だたる監督の競演、それも全て新作、夏にふさわしい怪奇映画の7本立という豪華ラインアップ。遙か昔の映画館、○○大会を彷彿させる上映会でした。問題はお客の入りでしたが、2度のシネマボカン、そして9月のババチョップシアターと3回上映、全て満員御礼との事。ある意味真夏のオールスター、各団体の座長興行という側面もあったと思いますが、これからの自主映画興行の先鞭をつけた上映会としても記憶に残るイべントでした。この上映会は、上からの企画ではなく、日頃、悪戦苦闘しながら活躍している監督や関係者の中から出てきたのが、成功の要因だったのでは?。それと、会場を提供した、シネマボカン、ババチョップシアターの積極的な後援も特筆されるべきだと思います。
 これは、虫の良い話ですが、この手のイベントがあと幾つか揃えば、自主映画の状況も変化してくるように思います。

さて、「怪奇劇場3」の上映作品ですが、監督の個性、資質の違いがはっきり見える上映会で、恐怖という縛りがあったにも関わらず、バラエティーに富んだ上映会になりました。今回は、自主映画の世界ではどちらかというとベテランの監督が多く、それぞれ独自の表現力をしっかり持っていたのが、成功の原因でしょう。

本日の上映作品
● 岡本泰之監督「愛と憎しみの果てに」(20分)
西洋ホラー作品のような豪華でデリシャスな岡本監督作品。前作「ミルクマン2」程のぶっ飛びはないものの、一つ一つの映像にこだわりを感じるのは、いつもの岡本作品ならではのものです。全体的には意外とまともな展開のようにも思います。岡本監督作品としては、本人が楽しみながら作っちゃったような感じが見受けられるので、その辺がもう少しという感じがしないでもないのですが、案外その辺は岡本監督の性格がにじみ出ているようにも思います。
● 有瀬訓晴監督「連れて来たらしい」(13分)
この作品をコメディーと言ったら、多分、監督から怒られてしまうでしょう。ストーリー自体は間違いなく恐怖物なのですが、映像やテンポが見事にコメディーその物になっています。案外オーソドックスな展開なので、監督の真面目さが伝わってきますが、それがまた作品に輪をかけてしまっています。それが天然なのか、狙いなのかはこの作品だけでは解りませんが今回の上映会の幅を広げた貴重な作品でした。
● 石毛誠監督「連れてって!」(6分)
意外とカッチリした作品でした。そう見えるのもロケ地がなかなか良いからなのですが、途中からどう落とすのかが気になりました。結局、落ちは無かったのですが、これはこれで、良いんじゃないかな?。
● 山岸信行監督「邪神島」(31分)
待望の山岸監督の新作は、いつものホラー作品というよりも、ミステリーゾーンなどの幻想怪奇映画という趣でした。上映会の企画者としてはオーソドックスなホラー系ではなく、傍系のSFファンタジーで望んだ所に心意気を感じます。今回の上映会では案外さりげない作品ですが、ちゃんと自己主張している所は山岸監督ならではのもの。自主映画におけるプログラムピクチャー的感覚を持った貴重な監督であることを再認識させてくれた1本でした。
●古川達郎監督「凪呼人(なぎよびひと)」(22分)
古川監督の肩の力を抜いた演出が小気味良い。この辺は自主系の若手監督ではちょっと無理かもしれないベテランの味かも。その中で、ヒロインの宮田愛里がイキイキとした演技を見せる。さらに演技派(もうそう言っても良いでしょう)星野佳世の手堅いフォロー。古川監督のどっしりとした演出は今回も健在でした。ただ、22分で見せるにはもう少しストーリーを考えたほうが良いかも。うーん、もう少し長かったほうが、古川監督の演出リズムが鮮明になったかなぁ?。
● 吉本昌弘監督「マオン」(16分)
モノクロの映像は、昔の怪談映画を彷彿させて迫力満点でした。その点では定番なのだけど、グイグイと引っ張って行くストーリーはさすがです。もっとも定番すぎて、ずるいと言えばずるいのですが、こう、ストレートに出されてしまってはニヤリとするしかないでしょう。古いようで、とても新鮮。その辺が「マオン」の魅力でした。
●黒坪努監督「その部屋」(20分)
主催者側の意図はわからないでもないのですが、ラストがこの作品というのはちょっとキツかったです(2回・最終上映では、初日の順番とまったく逆の上映順だったらしい)。確かに正統派の作品だと思いますが、テンポがもう一つで、乗れませんでした。(担当:13号倉庫)
posted by 13号倉庫 at 21:56| Comment(0) | TrackBack(1) | インディーズ・ムービー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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